updated '98 01/12
last modified March 17, 2005

JAZZ REVIEWS 5


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    たまにはGuitarの特集をしよう!
    「やっぱり、これは良いよ!?」(1)
    新入手CDの中から:Ballads for Nights
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1 たまにはGuitarの特集をしよう!

 まずは、 
Signs of Life/Peter Bernstein(Criss Cross Jazz 1095)
Players: Peter Bernstein(g), Brad Mehldau(p), Christian McBride(b), Gregory Hutchinson(dr)

Tunes: Blues for Bulgaria, Jet Stream, Jive Coffee, The Things We Did Last Summer, Minor Changes, Will You Still Be Mine, Signs of Life, Nobody Else But Me, My Ideal
Criss Crossでのリーダー二枚目。一枚目とはドラムとベースが変わり、前作はドラムがJimmy Cobbだったこともあってか、WesとW. Kelly Trioといった感があったが、今回はより現代的(?)でパワフルにスケールが拡大している。Peter Bernsteinのギターは明快さにその特徴があり、影響を受けたBurrellとGreen、さらにWesがうまく消化されているように思える。同じ釜の飯を食ってきたBrad Mehldauとはさすがに相性が良い。どの曲も推薦に値し、どれを聴いても「いいじゃないか」なのだが、何故かPaul Chambersの"Bass on Top"を思い出した'Jet Stream'とGregory Hutchinsonのブラシとスティックが冴えわたる'Will You Still Be Mine'をあげておこう。


 次に
"THIRD FLOOR RICHARD"/THE ED BICKERT TRIO(CONCORD: CCD-4380)
Players: Ed Bickert(g), Neil Swainson(b), Terry Clarke(dr), Dave McKenna(p),

Tunes: Band Call, I Got A Right To Sing the Blues, Together, Circus, Louisiana, Tonight I Shall Sleep, Third Floor Richard, I Know Why And So Do You, I Surrender Dear, One Moment Worth Years, This Can't Be Love,
Ed Bickertという名前はPaul Desmondとの共演で知りはじめた人が多いと思います。カナダ人で、アメリカで演奏していたわけではないので、その存在の認知が遅れたのでしょう。60年代以降は御存知Rob McConnellのバンドで活躍、その後Paul Desmondとの活動で広く知られました。ずっとカナダで活動を続けています。ギター好きのCONCORDからは、この作品以外でも聴くことができます。決して派手ではありませんが、味わい深く透明感をもったフレーズをつむぎだしてくれます。おすすめは、Dave McKennaとのDuoの'I Know Why-'でもいいし、珍しくボサノヴァ調の'I Surrender Dear'でもいいが、ここはごく普通の'This Can't Be Love'にしておきます。


 さて
COMMON LANGUAGE/JOACHIM SCHOENECKER(DOUBLE-TIME RECORDS: DTRCD-122)
Players: Joachim Schoenecker(g), Larry Fuller(p), John Goldsby(b), Jeff Hamilton(dr),

Tunes: Blues & Fashion, Bud's Beaux Arts, Snapshot, Contemplation, Ain't Misbehavin', Please Talk After Beep, Marie, I Hear A Rhapsody, Back and Forth, 'Round Midnight, My Shining Hour,
Joachim Schoeneckerは1966年ドイツ生まれ。1995年のMonk Competitionに出場しています。若いだけあって指もよく動くしもつれるようなことはなく、流れるようなフレーズを綴っている。が、早弾きだけが取り柄でなく、バラードでも実力あるところを聴かせる。彼のギターがここでかなりの実力を出せているのは、バックをささえるトリオの力に負うところが多いと思う。ベース、ドラムももちろんだが、ピアノのLarry Fullerが気に入ってしまった。どこかで見て聞いたような気もするのだが、実によくスイングするピアノを聴かせてくれる。思わずギターにはW. Kellyタイプのピアノがぴったりくるんだと言ってしまいそうになる。ごく普通だけれど愛聴盤となるタイプの作品と思う。ソロから始まるボサノヴァの'Marie'をおすすめにしておきます。


 それから
OHIO STYLE/CAL COLLINS(CONCORD: CCD-4447)
Players: Cal Collins(g), Jerry Van Blair(flh), Lou Lausche(b), Tony Sweet(dr),

Tunes: Falling in Love with Love, East of the Sun and West of the Moon, Be Anything, Bag's Groove, An Affair to Remember, Skylark, I've Got the World on the String, A Ghost of A Chance with You, Tumbling Tumbleweeds, Ill Wind, Sweet Sue, Until the Real Thing Comes,
70年代末から80年代前半にかけてCONCORDでHerb Ellisとハウス・ギタリストの席を占めたCal Collinsの久々の同レーベルへの録音。しばらく聴かないと思っていたら、田舎のシンシナティに帰っていたのですねぇ。しかし一聴して彼とわかるギター・スタイルは健在でありました。ギター・トリオにフリューゲルホーンを加えたカルテット。そのホーンを吹いているのが何と!あのChaseに在籍していたJerry Van Blairとは。当時自動車事故で入院中のため、解散にいたった飛行機事故に遭わなかったのだとか。この作品はやはり同レーベルで知られたWarren Vacheとのコラボレーションを彷彿とさせる。Warren Vache名義の"Polished Brass"は渋くて実に味わい深いLPだけど、いまだにCD化されないのは残念。で、おすすめはデュオの'A Ghost of A Chance'。


 さらに
in a-chord/RANDY JOHNSTON(MUSE: MCD 5512)
Players: Randy Johnston(g), Joey DeFrancesco(org), Eric Alexander(ts), Mickey Roker(dr),

Tunes: Sunday in New York, The philadelphians, Smoke Gets in Your Eyes, Wonder Why, Blues for the New One, One for My Baby, Minor Mystery, Temptation,
MUSEでは三枚目となるRandy JohnstonのCD。オルガンにギターが合うのか、ギターにオルガンが合うのか、またテナーにギターが合うのかその逆か、はたまたオルガンにテナーが合うのかその逆かと、どうどう巡りとなるほどこの三者の楽器は抜群の相性に満ちている。この作品を選んだのはEric Alexanderが入っているからなのだが、全曲で吹いているわけではない。失礼だが、Randy Johnston自体は取り立てて特徴があると言えるギタリストであると思わないが、このCD全体の持っている雰囲気が良いこと、そしてドラムのMickey Rokerがとてもこの作品を豊かにしていると思ったので取り上げてみた次第です。と言いながら、おすすめはテナーが入っていない'Sunday in New York'とは、これ如何に?


 終わりに
Joyrider/ANDREAS PETTERSSON(SITTEL: SITCD 9219)
Players: Andreas Pettersson(g), Kjell Ohman(p,org), Ronnie Gardiner(dr), Hector Bingert(sax,fl), Jorgen Smeby(b),

Tunes: Joyrider, Getting Close to You, L.T., I'll Close My Eyes, O Grande Amor, Hello I'm A Dog, A Mean Piece of Blues, Have You Met Miss Jones, Thirty Something, The Decisions in Life,
最近のジャズの活況の要因の一つはオランダや北欧、カナダのレーベルの充実ぶりに支えられていることを認めるに吝かでない。これもスウェーデンのレーベルSITTELの制作。このレーベルに限らずヨーロッパ系は(特に北欧)録音が素晴らしく、それ自体で点数が高くなる。さて、ギターのAndreas Petterssonである。年齢は30代半ば、ジャケット写真などをみるとギターの持ち方からSal Salvadorを連想したが、演奏スタイルも似てないこともないような気がする。ドラマーだけはパーカーとも共演した(それも列車の中)ことのあるという高年齢だが、矍鑠としたもので感心。Hector Bingertもいいが、ピアノがまた実にスイングする快適な演奏でいい音見つけましたというところでしょうか。困ってしまうおすすめは、デュオ、トリオ、カルテットと変わる'Have You Met Miss Jones'。


   
2 「やっぱり、これは良いよ!?」(1)

 その1
ROLL'M HIGH/PIET KUITERS(TOP MUSIC: TOP 1001)
Players: Piet Kuiters(p), Ben Herman(as), Hans Ruigrok(b), Ben Schroder(dr),

Tunes: Roll'm High, Crossing Time, Somewhere over the Rainbow, Straight No Chaser, Sentimental Journey, Night in Tunisia, Well You Needn't, 'Round Midnight, Lady Bird, Honeysuckle Rose, All the Things You Are,
このジャケットで触手を伸ばすのには少なからず勇気が必要ではなかろうか。裏に返して曲目を確認すると、おっWell You Needn'tが入っているではないか。何故かバップの名曲に挟まれてSentimental Journeyが入っている。ということで購入したような気が。そういうわけで、曲目から勘の良い方なら既におわかりのように、そうMonkスタイルの演奏(だけでなくPowell、つまりバップ・スタイル)をここに聴くことができます。Monkを再現することが本願ではなく、それを継承しようとPiet Kuiersはしているのでしょう。日本でも八木正夫さんがいらっしゃいましたが、オランダにもやはりいたのですねぇ。最初の2曲が彼のオリジナルですが、「MonkかPowellのオリジナルだろう?」と思うくらいとても楽しい曲に仕上がっています。注目はBen Hermanのアルトです。はまっている。愉快なほどに、はまっています。とにかく音がいい。よく唄う。おすすめは1曲目にしておきます。録音は1993年。是非一聴を。


 その2
jazz turns samba/CLAUDIO RODITI(GROOVIN' HIGH: 521 616-2)
Players: Claudio Roditi(tp,flh), Mark Soskin(p), David Finck(b), Ignacio Berroa(dr), Andreas Boiarsky(ts), Ed Cherry(g), Hendrik Meurkens(harmonica), David Sanchez(ts),

Tunes: Moody's Samba, Birks Works, Speak Low, Without A Song, Come Rain or Come Shine, Giant Steps, Moanin', Moment's Notice, Donna Lee, Inside Out,
「えっ!ジャズのスタンダードがサンバ?」。過去にもあるとは思うけれども、珍盤といえば、言えなくもない。いくらタイトルがそうだといっても、全編のわけないだろうと思って曲目にひかれて購入したら、全曲サンバのリズムで埋まっていた。サンバ自体嫌いではないし、冬にサンバもいいだろうと聴いたら、演奏は悪くないし、夏に聴いておけば良かったと悔しい思いをしている。ただ、種も仕掛けもないストレートにサンバでジャズ曲を演奏しているので、それがどうしたと言われればそれまでなのだが。ガレスピーの曲をサンバで聴くぶんには違和感がなくても、コルトレーンをサンバで聴くのには違和感がある人もいるかもしれない。でも「至上の愛」ではないので許されるのでは。サンバは楽しいことが本領であるから、それはそれで楽しめます。録音は1993年。


 その3
ROKERMOTION/THE N.Y. HARDBOP QUINTET(TCB: TCB 96352)
Players: Jerry Weldon(ts), Joe Magnarelli(tp), Keith Saunders(p), Bim Strasberg(b), Mickey Roker(dr),

Tunes: Rokermotion, The Strike, More than You Know, "The Hip Naz", El-Cee, Little Jake, East of the Sun and West of the Moon, Waa...,
TCBの前作からドラムがMickey Rokerに変わった。グループの志向はハードバップであることはもちろんだが、前作と比べてグループとしての表現を維持しながらもよりストレートなハードバップ・セッションになっているように思う。ハードバップ・クインテットだということで、ホレス・シルヴァー5を連想してしまうが、それを継承しながら実に現在的な演奏をきかせる。引っぱり出して初めて全曲聴いたところ、「やぁ、いいなぁ」と素直に思ってしまうのは何なのだろうか。個人的にはJoe Magnarelliが好きで、クリスクロス盤はよく聴くのだが、ここでも彼は快調である。もちろん、ほかのメンバーも良く、ドラムがMickey Rokerにかわったのは正解だったかもしれない。このメンバーで日本へ来てくれればいいのだが。おすすめはバラードの'More than You Know'にしておきましょう。録音は1996年。


 その4
WITCHCRAFT/JOHN ABERCROMBIE, DON THOMPSON(JUSTIN TIME RECORDS: JUST 16-2)
Players: John Abercrombie(g), Don Thompson(b,p),

Tunes: Everything I Love, Sometime Ago, Witchcraft, My Foolish Heart, Fall Colours, I'm Getting Sentimental over You, Peace, You'd Be So Nice to Come Home to, You Don't Know What Love Is,
近頃、また聴きたくなって取り出したら・・・。ギターとベースのデュオといえば、Jim HallとRon CarterとかJoe PassとNiels Pedersen、日本では稲葉国光と中牟礼貞則が知られているが、これもまた肩を並べる一作。Abercrombieがいわゆるスタンダードを聴かせるにはこのスタイルがもしかして最適なのかもしれない。マルチプレイヤーとしてのThompsonはここでは本業(?)のベースをたっぷり聴かせるが、最後の3曲ではピアノを弾いている。だからデュオの二つのスタイルを楽しめる徳用盤になっています。誤解を招くかもしれないが、おすすめはどれでも良くて、ThompsonのバックでAbercrombieが妙技を披露してくれる'You'd Be So Nice to Come Home to'にしておきます。
録音は1986年。録音エンジニアもThompsonです。


 その5
SOPRANO SUMMIT IN CONCERT(CONCORD: CCD-4029)
Players: Bob Wilber(ss,cl), Kenny Davern(ss,cl), Marty Grosz(g,vo), Ray Brown(b), Jake Hanna(dr),

Tunes: Stompy Jones, The Grapes Are Ready, Doin' the New Low Down, The Golden Rooster, Moxie, Brother Can You Spare A Dime, All by Myself, Swing That Music,
唐突にスイング系のCDが登場してしまいます。何かのCDで'Doin' the New Low Down'を聴いて、「そういえば聴いたことがあるな」とこれをCD化された時に買っておいたことを思い出したわけです。いかにもCONCORDらしさが横溢しているCDで、ハウス・ベーシストとハウス・ドラマーがバックをつとめています。図太いRay Brownのベースが強力、Jake Hannaのドラムが爽快で、Marty Groszのギターは軽やかにリズムを刻み歌う。このフロントでWilberとDavernが実に楽しいソロを展開します。最近こうした中間派的なジャズを聴くことが少なくなったのは淋しい限りです。肩のこらないこうしたジャズもいいものです。Zoot Simsもソプラノで加わればよかったかもしれない。どれでもおすすめですが、取り出すきっかけになった'Doin' the New Low Down'でしょうやはり。録音は1976年。



3 新入手CDの中から:Ballads for Nights

  (全ての曲がバラードと言うわけではありませんが、・・・)

after hours/SCOTT HAMILTON(CONCORD: CCD-4755-2)
Players: Scott Hamilton(ts), Tommy Flanagan(p), Bob Cranshaw(b), Lewis Nash(dr)

Tunes: Beyond the Bluebird, Woodyn' You, Blues in My Heart, Bye Bye Blues, What's New, You're Not the Kind, Black Velvet, How Am I to You, Some Other Spring, Steeplechase,
CONCORDが国内発売されなくなって久しくScott Hamiltonの新譜も普通のレコード店から消えてしまったが、確実に発売され続けています。今回はTommy Flanaganが伴奏をつとめています。彼にしてもHank Jonesにしても、弾かれる音の粒が見えるようなピアニストはやはり貴重だと言わねばなりません。それにしても耳が節穴なのかもしれませんが、スタイルは全く変わらずScott Hamilton以外の何者でもないところまで来たのは偉い。おすすめは、やはりFlanaganとのデュオ'Some Other Spring'でしょう。個人的に今のところ気に入っているのは1曲目と7曲目です。

2
WARM VALLEY/TOTTI BERGH PLAYS BALLADS(GEMINI RECORDS: GMCD 91)
Players: Totti Bergh(ts,ss), Einar Iversen(p), Kare garnes(b), Eyvind Olsen(dr),
Tunes: Unless It's You, How Long Has This Been Going on, Don't Come Don't Call, My Old Flame, I Thought about You, Black Butterfly, Skylark, Body and Soul, You've Changed, I Didn't Know about You, My Ideal, Warm Valley,
これこそバラードのオンパレード。ジャケットのような暖炉の近くで、ゆったりとしたソファにくつろぎながら聴くにはもってこい。こうしたバラード曲の場合バック陣がしっかりしていないとダレルものだが、ピアノも趣味の良い間奏を聴かせるし、演奏に工夫を凝らそうとしている。豊かな音量と味わい深いフレーズが聴くものを包んでくれるようである。曲によってBen Websterを連想させたり、それよりどっちかというとZoot Simsのようにも感じたりするが、これは聴く方の勝手であって、だからどうだということではない。今のところおすすめはFrank Wessのオリジナルである'Don't Come Don't Call'。

3
the blue peach/THIERRY LANG TRIO SPECIAL GUEST TOOTS THIELEMANS(TCB: TCB 95302)
Players: Thierry Lang(p), Ivor Malherbe(b), Marcel Papaux(dr), Toots Thielemans(harmonica), Carnie Sarrasin(cello),

Tunes: The Blue Peach, Vendredi 18, La Riviere Tranquille, Body and Soul, Solar, My Funny Valntine, My Foolish Heart, Three Lines,
Thierry LangとToots Thielemans共演と聴けば、Bill Evans盤をいやでも思い出してしまう。こんなこと言っては何だが、ピアノの音の広がりといった点でLangはジャレット的なので、Evans盤と比べるのは犯罪的でもあるのだが。さて、Langはこれまでの作品からもわかるように、とても楽想が豊かでスケールが大きく、聴く前からThielemansのハーモニカとも合うだろうと思っていたが、果たしてそうだった。ただし、全編でハーモニカがつきあってはいません。しかし、ここでも感心するのはLangのスタンダード曲の扱い方で、例えば'Body and Soul'なんかキース・ジャレットの演奏かと間違えそうだと言ったら怒られるかもしれないが、やぁ新しい'Body and Soul'を聴いた気がする。でも、今はおすすめはチェロがフィーチュアされる'La Riviere Tranquille'にしておきます。他もいいけど。

4
I WISH I KNEW/CHRIS CHEEK QUARTET(FRESH SOUND NEW TALENT: FSNT 022 CD)
Players: Chris Cheek(ts), Kurt Rosenwinkel(g), Chris Higgins(b), Jordi Rossy(dr),

Tunes: I Wish I Knew, At Long Last Love, Skylark, Stairway to the Stars, I'll Be Seeing You, Garden Floor, Time Remember, I Don't Want to set the World on Fire, What'll I Do,
Fresh Sound New Talentのシリーズの一枚。このシリーズは玉石混淆で、Mehldau のライヴなどは極上の部類に入ると思うが、中には「ちょっと・・?」といったものもあるのは致し方がないところか。これはテナーのChris Cheekのカルテットの演奏で、何故かプロデューサーはギターのKurt Rosenwinkel。この人のギターはちょっとおもしろくて、ジャズ・ギタリストよりはロック系のギタリストの影響の方が大きいように感じた。で、Chris Cheekですが、僕はよく鳴っていると思うし、ちょっとこれからが楽しみで次作も聴いてみたい気がしています。ただ、この人アップテンポの曲はどう吹くのだろうか。おすすめはPaul Desmondがテナーを吹いているみたいなソロが良い'Stairway to the Stars'。

5
three wishes/DOUG HALL TRIO(IGMOD RECORDS: IG49701)
Players: Doug Hall(p), Marc Johnson(b), Bruce Hall(dr),

Tunes: Suite Seven, The Listener, Downside Up, Odyssey, The Sprawl, Remember, The Star Crossed Lovers, Lonely Reward, Off Senter, Three Wishes,
最近注目のIGMODレーベルからのピアノ・トリオ。Hallの二人はテキサス・ローカルで活動していたらしいのですが、Enjaの録音もあるようです。これは未確認です。さて、バップやハード・バップ、スインギーなジャズばかりを聴いているわけではありません。たまにはこうしたリリカルなピアノ・トリオの演奏に身を委ねたくなる時もあるわけです。ECMなど一枚も所有していなくとも、マイナー・レーベルにもかかわらず、たまさか見つけだし、こうした優れた演奏に出会うことができるのです。ただ、どれがテーマで、どこがアドリブで何がメロディなのか判然としないが唯一の欠点か?で、おすすめはソロで唯一のオリジナルでない'The Star Crossed Lovers'。
 
  今回はここまで。
  では、また次回(また、ピアノ・トリオを中心にした内容で)。
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