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last modified March 17, 2005

JAZZ REVIEWS (ジャズ・レビュー)2


 <今回のメニュー> 
   1 夏はBig Bandだ!
   2 気になるピアニスト
   3 こんなテナーマンがいた
   4 JAZZ REVIEWS 3

(曲名の赤字は推薦)
(黒字はオリジナル文、茶色字は改訂版時の追加文)




1 夏はBig Bandだ!

"PLAY IT AGAIN SAM"/FRANK CAPP JUGGERNAUT(CONCORD: CCD-4747-2)
Players: Frank Capp(dr), Frank Szabo(tp), Carl Saunders(tp), Bob Summers(tp), Bill Berry(tp), Conte Candoli(tp), Andy Martin(tb), Thurman Green(tb), Dana Hughes(tb), Wendell Kelly(tb), Alan Kaplan(tb), George Bohanon(tb), Jackie Kelso(as), Steve Wilkerson(as), Rickey Woodard(ts), Pete Christlieb(ts), Bob Efford(bs), Chuck Berghofer(b), Dave Carpenter(b), John Pisano(g), Barry Zweig(g), Gerry Wiggins(p),

Tunes: The Heat's on, Warm Breeze, Ja-Da, Sweet Georgia Brown, Katy, Wind Machine, Soft as Velvet, Ya Gotta Try, Freckle Face, Satin 'N' Glass, 88 Basie Street, Night Flight,
Sam Nesticoの作品集になっているのだが、つまりカウント・ベイシー集である。ナット・ピアースを失ってバンドを維持したフランク・キャップは偉い。メル・ルイスと同じです。前回はNeal Hefti作品集であったが、今回はさらに良い。どう聴いても、やはりモダンな雰囲気と活気が漂う。CDの作りもしゃれていて、映画『カサブランカ』にひっかけてある。賞賛すべきは録音の素晴らしさで、パブロ時代初期のベイシーもこんなミキシングをして欲しかった。メンバーも実際ベイシー在団組もいて、そうでないメンバーも馴染んでいる。ピート・クリストリーブにいたっては、この人はベイシーでこそ活躍すべきでなかったかと思う程である。とにかく、一曲目"The Heat's On"でブラスとサックスが交互に入って来て、ドラム・ブレークの後、バンド全体で聴く者を襲ってくるような迫力はベイシー系バンドでしか味わえない。今年の夏はこれを何度聴くことになるのだろうか。(それでも、フレディ・グリーンは実に偉大だったと再確認)これを気に入ったかたにはアナログであるが、ベイシー組小編成の以下もお薦め。 言い忘れましたが、Jackie Kelsoのリードするサックス・セクションは特筆ものです。実際、現在ベイシー楽団にいるはず。
Basically Count/Tee Carson & the Basie Bandsmen (PA8005)(フレディ・グリーンがいます)



2 気になるピアニスト

RIDIN' HIGH/Hod O'Brien(RESERVOIR: PSR CD 116)
Players: Hod O'Brien(p), Ray Drummond(b), Kenny Washington(dr),

Tunes: Ridin' High, Portrait of Stephanie, Joop's Lope, Up in Quincy's Room, There's No You, You and the Night and the Music, Nathalie, Summer Night, Willow Weep for Me, Yardbird Suite,
一曲目、ふんふん。二曲目、なるほど。三曲目、何っ!と思わず音量を上げた。これはBlue Noteの1500番台じゃないのか。あっ、録音はヴァン・ゲルダーだ!じゃピアノはソニー・クラークか?そんな訳はなくて、ホッド・オブライエン。これはその筋がお好きな方には絶対推薦。この人のピアノを聴いて、ブルーノート時代を思いだしてしまったのか、古い血が騒いだのか、ヴァン・ゲルダーは最近にない熱の入れようのように聴いた。イケテマス。ただし、イケてないのは、ベースの音。これはないでしょう、ゲルダーさん。これでベースがまともなら、S・クラーク、P・チェンバース、PH・ジョーンズだったのに。間違えないようにとの親心からそうしたのかと訝ってもみたくなる。ケニー・ワシントンもジョー・ジョーンズしてるのに。再度、ピアノ・トリオファンには薦めておきたい。(ホーンが入っているのはクリスクロス盤にあるはず)


 さて、
REFLECTIONS/DAVID LEONHARDT TRIO(BBR9562)
Players: David Leonhardt(p), Lewis Nash(dr), Peter Washington(b),

Tunes: A Day in the Life of A Fool, Another Kentucky Sunset, Sao paulo Samba, Winnipeg Blues, La Nina Bonita, Soundless Sky, Slippin' Down, Always, I Fall in Love too easily, Emily, Solar,
ヴァン・ゲルダーついでにもう一枚。ベースはもう一人のワシントン、ドラムはルイス・ナッシュ。こちらは透明感溢れるピアノにあわせた録音で、アシスタントのなせる技か?本人自身のプロデュースで、ほとんどがライブ感覚の一発録音だと本人が書いている。「黒いオルフェ」から始まってナッシュが活躍する「ソラー」まで変化に富んだ構成で飽きさせず、実際ライヴを聴きに行った感覚である。これもピアノ・トリオの好きな人にはお薦め。



3 こんなテナーマンがいた
THE SOLAR SIDE/JOHN McKENNA QUARTET (IGOMOD: IGM-49707-2)
Players: John McKenna(ts), Larry Goldings(p), Larry Grenadier(b), Victor Lewis(dr),

Tunes: The Solar Side, Sense of Sight, Motionville, New Days, I Concentrate on You, Adrift, Northern Portrait, We'll Be Together Again,
いやー、知りませんでした。こんな御仁がいたとは。Harry Allen、Eric Alexanderにばかり気をとられていたら、こんなテナーマンがいました。バックのトリオがまた素晴らしい。Larry Goldingsのピアノ、Larry Grenadierのベース、Victor Lewisのドラム。良くない訳がない。二曲を除いてJohn McKennaのオリジナルからなる全八曲。ライナーノーツがないので詳しい経歴とかは定かでないが、彼が結婚していることと、写真の少し後退した額からしてそれほど若くはないようだ(若禿げは向こう
では珍しくはないが)。このCDは彼自身のプロデュース。実によく鳴っているし滑らか、迫力も馬力もあるし、実に楽しみである。で、もう一枚、サイドマンとしての彼を聴けるのが以下。

Big Stuff/Larry Goldings (WB 2-46271)


 
  今回はここまで。
  では、また次回。
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