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JAZZ COMMENT ? 61


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      1 As Usual


1 As Usual

CROSSING THE LINE / PAT LABARBERA QUINTET (JAZZCOMPASS: JC1012) 2004 APRIL 15
Players: Pat LaBarbera(ts), Randy Brecker(tp), Joe LaBarbera(dr), Neil Swainson(b), Brian Dickinson(p),
Tunes: Crossing the Line, Yours or Mine or Blues, mind Games, There's A Lull in My Life, While My Lady Sleeps, Iy Used to Be, Bye Ya,
Brian Dickinsonをずう〜っと探していたのですが、ようやく最近続けて何枚か彼が入っているCDをゲットできた中の一枚。テナーとラッパがフロントのクインテット。Pat LaBarberaのオリジナル曲が四曲、あとの三曲は地味な選曲とはいえ、馴染みのある曲であることにこしたことはないですが、ストレートなハードバップ・セッションなので、何と言ってもかなり熱が入った演奏が繰り広げられていることもあって、選曲はそれほど問題にならないかもしれない。それもそのはずというか、Pat LaBarberaの還暦記念パーティーを兼ねたライブ録音(トロントではおなじみTop of the Senator)であったようで、メンバー全員が祝福するかのような気合い抜群の演奏を展開し、クインテットとしてのまとまり具合も臨時編成とは思えないほど。お目当てのBrian Dickinsonも、Lee Konitzとのデュエットも良かったですが、やはりこの路線が良い。メンバー全員◎演奏。

THE JAZZTROMBONE / ALLEN HERMAN + CARL FONTANA (SEA BREEZE: SB-3070)2001 June
Players: Allen Herman(tb), Carl Fontana(tb), Stefan Karlsson(p), Bob Badgley(b), Santo Savino(dr), Curt Warren(g),
Tunes: It Might As Well Be Spring, I'm Old Fashioned, Meditation, Limehouse Blues, Emily, Stella by Stalight, The Night Has a Thousand Eyes, The Days of Wine and Roses, It's You or No One, Polka Dots and Moonbeams, The Song Is You,
2003年に惜しくも亡くなってしまったCarl Fontanaの最晩年の録音。Allen Hermanとのフロントにカルテットのリズムセクションがついています。誰だろうという素朴な疑問は当然で、心臓のペースメーカー用の電池を開発したり、ずっと医学系大学の先生として著名だったらしく(アーカンソー大学教授でもあったからか、クリントン元大統領がコメントを寄せている)、ジャズ・トロンボニストとして認知され始めたのはつい最近のようです。思えば、お医者さんとジャズって深い関係にあるような…。録音時Carl Fontanaは70代半ば、Allen Hermanは60代半ばで、トロンボーン特有の豊饒でバリバリな大音量でというわけにはいきませんが、知らないものがいない名曲の数々を年の功で聴かせてくれるというところでしょうか。ほぼビッグバンド専門レーベルであるSeaBreezeのコンボものは見つけたら基本的に買おうという姿勢で臨んでいることもありますが、今回は特にピアノがStefan Karlssonだったことが購入の決定的要因でした。明瞭で粒立ったピアノとやや陰のある引きずり気味なトロンボーンのフレーズとの混ざり加減が絶妙。

GET IT RIGHT! / STUART ELSTER TRIO (PRIMROSE: PLM 005) 2004. MARCH 24-25.
Players: Stuart Elster(p), Luther Hughes(b), Paul Kreibich(dr),
Tunes: Get It Right, It's Dark Tonight, Up in There, Waltz for Rachel, Juicy Lucy, This Is New, This Is Now, Willow Weep for Me, How Deep Is the Ocean, Jitterbug Waltz, I've Never Been in Love Before, You're My Thrill, Taking A Chance on Love,
広いアメリカ、Stuart Elsterのような尖っていない普通のジャズピアニストなど、もちろん探せばゴロゴロいるでしょうけど、こちらがずっ〜と聴いていたいのはこういうジャズを聴かせてくれるピアニストなわけですから、まずはこうしたCDにショップで遭遇できる環境に感謝する必要があるか、な。ドラマーの名前だけはFresh Soundの西海岸もので見たりしていたので、それほどアヴァンギャルドな内容ではないだろうと、また「おっ、I've Never Been in Love Beforeがはいっているじゃないか」ということで、まぁ間違いはそれほどないだろうと。一曲目から四曲目まではピアニストのオリジナルで、あとはおなじみの曲が演奏されている。オリジナルはなかなか拾いものという在り来たりの表現で済ますことがもったいないような佳曲で、アップテンポやワルツありでかなり良いです。ピアノの雰囲気としては、もう少し普通にした西海岸のDavid Hazeltineといったところで、注目。他作品を見つけたら買おう。

WHO CARES / JEROME DE CARLI TRIO (JAZZ ELITE SPECIAL: CD 73676) 2003. AUGUST 25-26.
Players: Jerome de Carli(p), Giorgios Antoniou(b), Michael Leuenberger(dr),
Tunes: Bish Bash Bosh, Gisbe, East of the Sun, Who Cares, A Song for Elin, Inspiration, Speak Softly Love, Gummiball, If I Were A Bell, I've Got A Crush on You,
タイトル曲だけで即決「買い」です。実はこの曲が演奏されているCDも購入の要件なわけで…。それに、白を基調にしたジャケットの雰囲気も良いです。出身がどこのピアニストかわかりませんが、録音はチューリッヒであることだけは確かです。オリジナル曲が4曲で、残りはジャズメン・オリジナルだったり、スタンダードだったりで、珍しいのは何といわゆる「ゴッド・ファーザー愛のテーマ」が堂々と取り上げられていること。"East of the Sun"はアレンジが面白く、こういう処理の仕方もあるのかと感心。逆に「ゴッド・ファーザー」の方はどうなんでしょう?で、お目当ての"Who Cares"は、割とアップテンポで演奏されることが多いことに抵抗することなく、こちらはあっさりと演奏されていて、それ故に満足しております。この曲はこうでなければいけません。最後の"I've Got A Crush on You"はソロです。ヴァースからほぼ何の衒いもなくメロディを紡いでいく彼のピアノは、何とも言えない余韻を残す。曲順の勝利であったかな。

STREAMS / DOUG SCHLINK TRIO ( ) 2005-2006
Players: Doug Schlink(p), Tom Devino(b), Steve Taylor(dr),
Tunes: My Heart Stood Still, Summer Night, If You Could See Me now, It Might as well Be Spring, O Grande Amor, A Sleepin' Bee, Daahoud, Have You Met Miss Jones, Nardis, Peri's Scope, If I Only Had A Brain,
Stuart Elsterと同じように、この人の場合はコネティカット辺りでひっそりとこんなピアノを聴かせているのでした。もったいないことです。Stuart Elsterと違って、オリジナルはありません。基本はビル・エヴァンスですが、彼ほど内省的ではない分、つまりそれほど芸術家肌ではないようなので、一般的には受けが良いと思われます、つまり普通です。日常的に生活の延長上で、ジャズがその一部となっているハートフォードの住人であると仮定して、仕事帰りに一杯ひっかけるライブハウスで、「毎日エヴァンスはちょっときついなぁ…」と贅沢を言ってしまいがちな人々にはDoug Schlinkのピアノがまさにピッタリなわけです。まあこれが逆になる場合も数ヶ月に一度くらいはあるのでしょうけど。トリオとして一番冒険をしている"Nardis"あたりの、やや攻めの演奏をもう少し聴きたいとという気はします。最後はピアノソロですが、あまり馴染みのない曲を持ってきたのはどうなんでしょう。

TANTIVY / JAZZFINGERS TRIO (DIRATON: DTCD06/300) 2006 Sep. 14
Players: Dirk Raufeisen(p,vo), Gotz Ommert(b), Tobias Schirmer(dr),
Tunes: Perdido, All of Me, Stormy Monday Blues, Can't Buy Me Love, Sunny, I Got Rhythm, The Long and Winding Road, Tantivy, The Cakewalk, Exactly Like You,
ピーターソン直系のピアノ。何処かのバックヤードにある倉庫みたいなスタジオで、バーベキューの合間に一発録りしたっていう感じなんですが。ライナーの写真みると、もっさいおっさん三人が写っていて、ピアノもちゃんとした?ピアノじゃないし、どうなんでしょう。とはいえ、一曲目から、いかにもピーターソンならこんな感じで"Perdido"を弾くかもしれないといったスローテンポな演奏。実際、モントルーのライブにあったし。"Stormy Monday Blues"と"The Long and Winding Road"では唄っています。だったら、"Sunny"も唄えば良かったのにという気がしないでもない。まあ、そもそもなぜ唄っているのかという疑問はあるのですが。"Can't Buy Me Love"って4ビートでしたっけ?あまり違和感がない。で、"The Cakewalk"はさすがに本職といった演奏で面目躍如。それにしても手癖も似てくるのは偉い。

THE BEST THINGS IN LIFE / JAMES PEARSON TRIO (DIVING DUCK: DDRCD001) 2004
Players: James Pearson(p), Jeremy Brown(b), Matthew Skelton(dr),
Tunes: The Best Things in Life Are Free, The Poacher, A Dream Is A Wish Your Heart Makes, Wee Dram Blues, This Heart of Mine, Opus 1, So Many Stars, The Impossible Dream, London by Night, Guys and Dolls, Count Boozy, God only Knows, Cottontail, A Tribute to Someone,
James Pearsonは1970年生まれのイギリスのピアニスト。いかにもといった往年の名曲が並んでいて(James Pearsonのオリジナルは三曲)、最後の曲など"A Tribute to Someone"などという曖昧さ加減でぼんやりとした印象しかなく、初耳のピアニストだし、「どうしようかなぁ」と二の足を踏む典型的CDと言って過言ではない。まあ馴染みのある曲もないことはないので、気持ちを高めるように忍んで聴いていけば、カタルシスなど得られて良いかもしれないと思った次第。結果論的には○でした。実に小気味良いタッチとフレーズのピアノが一曲目から流れてくる。「ラ・マンチャの男」の"The Impossible Dream"はピアノ・ソロ。オリジナルはあまり面白く聴けませんでしたが、むしろ地味な選曲だなと思ったものが良くて、ジャズ・ファンにはメジャーな"Cottontail"が逆に異質に聴こえた内容でありました。堅実で硬めなベース、サササーと軽いブラシを聞かせるドラムも注目。

ココロフィルムノート/ SOFFet (AVEX: NV810911)  2006
Players: SOFFet
Tunes: Join The Party Tune!, everlasting one, Life, Close to You, 二度目のファーストキス, 音遊技〜参段〜feat.スキマスイッチ, へその緒, Happy End, GOOD MORNIN' GOOD ROLLIN', SKY JUICE feat. GAGLE, Hitch Hike, キグルミマスター, Simpledays,
期待していた通りそのままの姿、音で第参弾CDが出ました!気持ち良いです!!堪能しました!!!


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